最初に確認するのは、熱の入口
屋根が熱いだけでは、作業場所にどれだけ影響しているかは分かりません。屋根の構成、壁、開口部、生産設備、換気を確認し、稼働時間帯に支配的な熱の経路を調べます。
遮熱塗料:屋根表面で吸収する日射を抑える
日射を受ける屋根表面の反射率などを利用し、吸収する熱を抑えます。日射反射率・熱放射率のほか、屋根との適合、下地処理、経年変化が結果に関わります。漏水や下地の問題は、塗装前に確認が必要です。
反射型遮熱材:空気層を挟む放射熱の移動を抑える
反射面が空気層に面する施工構成で、放射による熱の移動を抑えます。カタログの反射率だけでなく、空気層、表面の状態、固定方法、結露対策、防火要件を含めて設計します。
反射型遮熱材が、熱伝導を抑える断熱材の役割すべてを代替するわけではありません。熱の流れる方向と、屋根・壁全体の構成が重要です。
カタログの数値より、施工後の構成を比べる
塗料は日射を受ける屋根表面と維持管理、遮熱シートは反射面・空気層・屋根や壁の構成を含めて検討します。今ある建物にどう納めるかを、それぞれの提案者に確認してください。
空調エリアは空調の電力、非空調エリアは人が作業する場所の熱環境を比較します。稼働時間、空調設定、気象条件を揃え、屋根表面の温度低下だけで省エネ効果を判断しません。
- 塗料:下地処理・既存屋根との適合・反射率や放射率の根拠・経年変化・再塗装時の作業経路。
- 遮熱シート:空気層の位置・固定と継ぎ目・結露対策・防火要件・施工後の点検経路。
- 共通:稼働停止の要否・除外工事・検査の担当・施工前後の比べ方。
屋根工事以外の対策が必要な場合
頻繁に開く扉から入る熱風、生産設備の発熱、換気不足が主因なら別の対策も検討します。冷房のある空間では隙間からの空気流入も確認。非空調倉庫では、空調電力の削減率より作業場所の環境を評価します。
ハウスケープが設計するのは、施工と確かめ方まで
施設を確認して施工範囲を決め、着工前に測定計画を合意します。シャーアラム実証は塗料との直接比較試験ではなく、すべての建物でどちらかが優れると示すものではありません。
- 施工前:屋根・壁の構成、稼働条件、熱源、現状データを確認。
- 施工中:合意した施工構成、検査方法、作業・点検経路を管理。
- 施工後:温度や電力を、条件を明示して比較。